高原慶一朗氏は,ユニ・チャームの会長であるが,兄弟の中でも自分の誕生日だけには鯛の頭尾付きが出るというだけに,母親に期待され,その母親が亡くなってさすがに取り乱したことがあったという話が自叙伝として載っていた。上場もまだで一人前の会社ではないことに心残りであった思いが一方にあり,母親の死を切っ掛けにして,事業の拡大のため,自分に課した高い理想を社員にも負担させたというのである。次第に体調を崩す社員や不満の声も出てきたという。
高原氏自身強烈なマザコンだと自白しているが,その点は置いておくことにして,前記のような自分の価値観の強要が問題で社内を一丸にまとめ上げる姿勢に欠けていたこと,リーダーに求められる部下からの信頼感の重要性を認識したという。
面白いのは,あるパーティーで,相談相手の森下仁丹の森下社長,ワコールの塚本社長が丸坊主になった話を聞くと,それぞれのケジメで丸坊主になったいう話を聞いて,自分も社内の急成長の歪もあり,心機一転の意味もあり丸坊主になったという。
丸坊主の3人の中に,ソニー創業者の盛田氏が加わってきて「おもしろそうな人たちだねえ」と輪の中に入ってきたという。
なんとも,世界の名だたる企業のリーダーの話は面白い。
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